逃げてた自分を反省

※いわゆる「日記」です。

仕事でお世話になった先輩のお見舞いに行ってきた。


今夏に、不慮のもらい事故(新聞・ニュース沙汰)で重傷を負い、諸事情により実家(秋田)に行ってしまうとのこと。脊髄を損傷したらしく、おそらくは生涯車椅子ユーザーになるかもしれず、残念ながらそのカラダでは今の仕事を継続することはできないということで。

いろいろと迷惑もかけたし、教わったことも多々あり、大仕事のときはここ最近の1年はその先輩と同じグループで行動していたため、共に難関を乗り越えた「戦友」のような意識をお互いに感じてはいるほどの関係だったかな。

そんな先輩のお見舞いにいざ行くことになったわけだが・・・正直、怖かった。。実際、事故ってからしばらくはお見舞いに行くきっかけを見いだせず、ズルズルと今日まで至ってしまったわけで。

今日だって、ひとりで行く勇気というか、けじめがつかず(めっちゃふがいないオレ_| ̄|○)、その先輩の同期の人にお願いして連れて行ってもらうことに。それに加えて、おいらと同じ感じでお見舞いに行けてなかった後輩の3人で。

・・・だって、既にお見舞いに行った人の話を聞くと、「最初は何も話せなかった」とか「なんか精気が抜けた感じだった」って言うし。。まぁ、時期的なものもあったんだろう。最初のうちは、ICUに入ってて親類ですら面会謝絶らしかったし、一般病棟に移ってからもしばらくは寝たきりの生活だったって。
つい2〜3日前にお見舞いに行った友人に聞いたら、「事故前の元気な△△さんだったよ!」「もうすぐリハビリ始められるらしいよ。」って。うむ。。

そんなこんなで、病院へ。途中、男二人で花屋。

病室に入ってみると、!!うん。元気に笑顔で迎えてくれた先輩が。っていうか、お見舞いに行ったおいらたちが励まされてヘンだよな(苦笑。
さすがに、体の自由度は制限されているし、若干の記憶障害っぽい症状は垣間見られたけど、話しかけてくる様子とかは昔のまま相変わらずで。まったりと病院食を食べながら、結局2時間くらいは4人でワイワイガヤガヤ(4人部屋だったから常識の範囲で…)。
「いっしょに△△(大仕事)したnaritくんとか××くんとか、▼▼ちゃんとか来てくれないからさぁ〜、すんげぇ凹んでたんだぞ(笑)。」
ごめんなさい。ほんとにごめんなさい。おいらもまだまだ人間ができてないよな(素)。先輩の気持ちを考えたら、おいらがお見舞いに行くことができなかった辛さなんてちっぽけなことだよ。相手を傷つけないようにって気を使っていたつもりが、結局は自分が傷つきたくなかっただけなんだよなぁ。精一杯の努力をしてそれを克服しようともせずに。とにかく、後悔の念でいっぱいだった。

そんな凹んだおいらとは対照的に、(状況は険しいけど)ベットで寝ている先輩からは、前向きな気持ちは感じられたから、おいらとしてもとりあえずホッとした。

でも、ポロッと先輩が行った言葉は、かなり重かった。おいらだけじゃなく、一緒に行った他の2人も一瞬時がとまったような感覚だったはず。思わず、表情が固まってしまった感じで。
「今月末に(秋田へ)転院しちゃうから、こうやってみんなと会えなくなるのが淋しいんだよなぁ。」

それと、その先輩には誰もが良仲を認める「彼女さん」がいるんだけど・・・先輩の話す内容から察するに、どうやら真剣にプロポーズしたらしいんだ。。うぅ〜〜書くまでもないけど、重い。重すぎるよ。ドラマの世界みたいだ!とか軽々と比較している次元じゃなくて。。
どういう方法がベストかなんて、所詮他人であるおいらなんかにはわかるハズがないけれど、はたして今のタイミングでそういう行動をとって、素直にうんうんと理解する気にはなれなかった。

その彼女さんは、仕事しているときは至って普通に振る舞っているけど、絶対にココロはボロボロだと思う。フィルター越しに見ているからかもしれないけど、笑顔が笑顔じゃないのは、おいらだけじゃなく他のみんなも感じていること。そんな彼女さんに協力できることと言っても・・・ねぇ。。
おいらが「何とか協力しなければ!」って焦っているわけではないけれど、どうにかならないものかなぁ。「日常」というものの大切さをこういうときに痛感してしまう。あと、「運命」かな。

その事故の件も、その日にその先輩とオフィスで別れるときに、「もしも」ほんの一言でも多く会話していたならば、帰宅が10秒くらい遅くなっていて、そうすれば、衝突した車がその事故現場を通る10秒後に先輩はそこを通ることになっていたんじゃないか・・・って。こういうことを考えるとキリがないけど、これも運命なのかと思うと、せつないというか悲しいというか・・。


お見舞いのあと、先輩(女)と後輩(男)とおいらの3人でファミレス。こんなことをさらに2時間ちょっとの間、つらつらと語ってた。
先輩の元気な姿を確認できた安心感と、これから訪れるであろう大きな選択のあれこれ、リハビリの日々。そして、他人の心配だけじゃなくて、自分達の生き様について3人が3人ともしゃべりまくって不安を解消してた。

そんな土曜の午後。大雨が、いまの心境には妙に響いてしまう。。