やっぱりラジオ

その瞬間は家にいました。仕事明けで昼頃に帰宅で。
テレビから緊急地震速報の音とテロップ…をわずかに目にしたところで停電、
直感的にこれはもうダメなんじゃないかと。
パソコンデスクの下に隠れたら、次々と本棚が崩壊(正直、耐震不十分でした。。)
落ち着いたか。。と思ったら、もう一度激しい揺れ。
かなり長かった。いつまでも続きそうな。


その後は、ひたすらラジオを聞きながら布団に包まってました。
月の明かりやら蛍の光で勉強とか冗談も過ぎるだろwとか思ってましたが、家の明かりも街頭も何もかもないとあながちウソじゃないなと。
とにかく、暗い。寒い。
初日の出よりも何よりも感動した日の出だった。


ワンセグでは、あり得ない光景の連続。
仕事柄宮城県のほとんどの場所に行ったことがあるんで、
見知っている場所だったり、道路標識だったり、スーパーの看板だったり。
普通に自転車で行ける距離のところが消滅しているという事実。


三陸のあたりなんかは、チリ沖地震津波の教訓が強く残っている町。
国道を走っていても、かつてここまで津波が来ましたよ!という意味の「ここまで」の標識があって。こんな高さまで海水が上がってくるなんて信じられない…と思っていたのに、おそらく今回の津波はそんな「ここまで」の標識を簡単に飲み込んでいったんだろうと。


TFMを聴いていたら、重要な情報はもちろんのこと、全国のリスナーからのメッセージや、音楽を聴くことができた。
テレビとかNHKでは、そういうことないですよね。いや、それが悪いとか言うつもりはありません。

ただ、被災(っておいらが使うのが恐縮ですが)した人たちにとっては、今回の地震のメカニズムや原発のなんちゃら融解の解説よりも、ふとひとときの音楽とか暖かいメッセージを欲していると思った。