相手の世界

自分の意見がジャマになる。

(今回の場合は!ですけど、)相手を説得したいわけでもない。自分の思ったことに共感してもらうためでもない。

ただただ、相手の思ったことの深いところを知りたいだけ。そんなときに、自分の思ったことなんて必要ないんじゃないかと。自分の思ったこと、すなわち立場であるとか傾向であるとかこだわりであるとか、そういうのを踏まえて考えてほしくないのです。

素直に、ときには一生懸命に書き上げた相手方の文章。せっかくだからその世界のままで展開させていってほしいから。
その一段階として自分の思ったことを参照したいとなればまた別ですけれど。

可能性のハナシ。

限られた情報の中から、どれを選定して自分自身で事実認定するか。このスタートが異なるだけで、全然違う展開が待っている。

だから、少し異なる事実を設定したときに、果たしてあなたの考えは通用するんですか?という単純な疑問。


人それぞれ思うことが違うのは当然のこと。だからいろんな人の思ったことを読むのは面白いのだけど、

そもそもの事実認定の部分で千差万別であると、並べて読んでもつまらんのですよ。だって、論じている事実が違うんだから。
となると、自分が素直に思ったこと=自分が認定した事実をもとに自然に展開された考えというものを提示してみたところで、かえってそれがジャマになる。
自分としては、相手の事実認定された世界の中で葛藤するのを見るのが楽しい、と言ったらヘンか…

「自分はこう思うけど、あなたはどう思いますか?」
じゃなくて、
「あなたはこう思っているみたいですけど、こうだとしたらどう思うんですか?」

先に発信された相手の考えをより深く理解するためにしているだけなのに、そこに自分の考えなんて必要ないと思うわけです。冒頭にも書いたように、この段階では共感してもらいたいわけでもなければ、説得したいわけでもない。ケチをつける気も無い。

他人様のブログにコメントするときって、後者のようなパターンが多いですよね。それを(宛先任意ではあるけれど)自分のブログでやるとなれば、自分の思ったことをまず書かないといけない。なぜに??